2012年も「建築デザインで街と人を元気にする」という目標に向かって、多くの人との出会いから貰った元気を、社会に還元できるように「デザインの力」を信じて前進して行きたいと思います。
BEST WISHES FOR THE HOLIDAY SEASONS AND THROUGHOUT THE COMING YEAR
In the year 2011, we have had many international friends and felt the world events close to us because of our interactions with multiple cultures. Moreover, conversations about dreams with each other inspired me to do everything.
I believe in the power of design that can inspire people and community. I will do my best, as an architect, to contribute to society.
I wish you the best in 2012.
HIROYUKI & SACHIKO TAKAHARA
私たちの2011年
3月、ただちに被災地に向かった医療関係の方々、今も救援活動を続けている友人、大学のカフェテリアで基金を集めてくれたインターナショナルな友人たち、復興基金にと折鶴1羽2ドルで買い上げてくれたアメリカ企業。だた毎日流れる被災地の情報を見るのがすこし重苦しく感じた。建築デザインに何ができるのか?何をすべきか?ちょうどその時2つの照明デザインコンペを見つけ、賞金を基金にと生き込んで提案した「二酸化炭素を食べる照明器具」提案は苦しくも落選。多くの友人、クラスメートや教授が賛同してHELPして頂いたことに心より感謝。命の尊さ、生きていることへ感謝。
環境の大切さ、環境建築の可能性を発信して行くことが今私にできることだ思います。
7,8月、中国人の友人と早朝英語勉強会!
同じアパートに住む彼女の夢は、母国中国に自分の手で大学を建てること。ハーバード大学を目指して英語も猛勉強をしている。彼女に刺激され、毎朝6時から向いのオルムステッドパークで単語の暗記勉強会。この秋、彼女はハーバードエクステンションスクールの英語、アメリカ史を受講した。がんばりやの彼女は一歩一歩着実に、夢に近づいている。
友人と夢を語ることはで多くの元気を貰っている。
8月 JUDI国際員会視察ツアー
ボストンへ来て一年、英語力取得に必死で、ゆっくりボストンの街を見る余裕がなかった私にとって、改めて街を見る機会をくれた。ボストンの街の緑の多さを実感。車社会のアメリカでレンタサイクルの試みはとても興味深い。ただ、驚いたことに、先日、もう一度写真を撮りに行くと、全てのターミナルは撤去。さすがにボストンの寒さ、雪の中では夏場だけの試みだったようだ。来春の再開を心待ちにしています。
アメリカがサスティーナブルな世界の創造をリードする日は近い。と感じています。
9月 エコロジカルサイエンスのクラスを受講。
大学で、エコロジカルサイエンスのクラスを受講した。環境についての各国の施策、政治、生物学、資源、水、食品、都市開発、地理学、気候・・・全ての分野から議論するとても有意義なクラスでした。
大学でのこの分野の教育が将来必ず環境社会の創造に貢献すると思います。
BOSTONコモンの緑
11月 HIGASHI SCHOOL のオープンハウス。
ボストン郊外にあるHIGASHI SCHOOL世界的にも有名なスペシャルニーズの学校です。創始者は日本の先生で25年前、日本の教育文化を取り入れ始めたのが始まりとのこと。先生と子供たちのコミュニケーションをとても大切にされていて、建築空間もコミュニケーションするためのサインがいっぱい。教室空間も授業風景もとても活気があり、見学者のみんなも元気を貰った一日でした。オープンハウス最後のプログラム、コンサートはプロ並み!ありがとうございました。
12月 チェルノブイリハート上映会 MITにて
上映会の主宰者は震災復興援助の活動「てわっさ」を継続的に続けている友人。秋には、現地に大川小学校にボストンの有志が作ったキルトのタペストリーを届けに。彼女のコメント「このキルト何の役にも経たないかもしれないけれども、私は少しでも愛を届けたい。できることから始めることが大切。だからこれからもできることを精一杯続けて行く。」
非常に共感した言葉です。建築に携わる私にとってテクノロジーは次世代の環境社会をつくる一つの大きなツールであると思う。建築が環境のデストロイヤーからコントリビューターになる日は必ずくる。
そしてデザインは人を元気にする。目標に向かって「行動」することが大切だと思います。
リサイクル輸送コンテナキャンパス計画
12月 街はクリスマスムード。ボストンからオクラホマへ。
2004年から毎年、日本へ研修ツアーに来ていたオクラホマ大学(OSU)のHSU先生、今年の卒業生MAOさんから卒業式への招待状が届き、オクラホマへ!ボストンから飛行機乗り継ぎ5時間ほど。アメリカはやっぱり広い!
オクラホマはカーボーイの街。アメリカ横断のルート66沿いのガソリンスタンドは街に活気を与えている。あこがれのバイソンとのご対面した。ライトのプライスタワーは、経済成長のシンボルを大木にモチーフにデザインされている。環境と経済の融合!これからの環境建築に大きなヒントを与えている。
HSU先生、MAOさん、OSUの皆さんの温かいおもてなしに感謝感動のツアーでした。ありがとうございます。
ボストンへ来て1年半、多くの国の文化、人と出会い、地球上のみんなが平和で健やかに過ごせることの大切さを感じました。そのためには自然、環境、社会がいかに大切か、そしてデザインが、街や人を元気にしていることも実感しました。
2012年 この少しでも私たちのデザインが社会に貢献できるように。この目標に向って進んでゆきます。今年もどうぞよろしくお願いします。
高原 浩之&幸子