都市環境デザイン会議(JUDI) 北前船プロジェクト in 松江&境港

  • 2018.06.11 Monday
  • 14:07

JUGEMテーマ:ニュース

2018年 5月18日(金)〜19日(土)、今年の北前船プロジェクトJUDI押しかけ理事会は、松江駅前2時集合とのことで、大阪からのアクセスを探してみると、岡山まで新幹線でJRを乗り継いで行くルートと大阪から直通バスで向かうルートが最短で、どちらも4時間程度。行きはバスでのアクセスを試みた。金曜日の朝便とあって、乗客はまばらで10人程度。北前船の時代、多くの物資が大阪に運ばれ、多くの人や文化が交流したはずである。現在の松江と大阪の文化や人の距離感は、果たして近づいたのだろうか?等々、思いながら20年ぶりの松江と境港のまち歩きに期待を膨らませて訪れた。

 

 

■東洋のヴェニス松江から学ぶこと

今回の企画のタイトルは、「東洋のヴェニス・斐伊川沿い地域を考える」と題された今回のJUDI北前船プロジェクト。大阪も大大坂(だいおおさか)時代は、水都大阪と言われ、今は、水辺の賑わい再生計画が進行中である。松江から学ぶことはないかと思いながら、まち歩きの前に、斐伊川、大橋川の治水の歴史、現在の活動を大橋川コミュニティーセンターにて模型やパネルと一緒に説明を頂いた。大いに学ぶところはとしては、これらの事業を国、県、市が一体となって進めているとのことだと思う。また、改修堤防のかさ上げ高さが、1m程度で済むとのこと。東日本大震災以来、「堤防」と聞くと、水辺景観がなくなるのではと懸念してしまうが、松江の水景の良い所である水面の近さが維持できるようで、今後も東洋のヴェニスに例えられ続けるのではと思う。

堀川めぐりの乗り合い船は、その水面の近さ、乗り降り自由一日乗船券が1230円、屋根付、冬季にはこたつ付、船頭の案内付で、観光客に人気とか。このお得感は、大阪も取り入れるべきかもと感じた。今回はたった半日の滞在、しかも雨模様で、特に川沿いの景観や遊歩道を歩くことができなかったが、次回の松江視察では、より大阪の水辺再生に生かせるヒントや交流が生まれることを楽しみにしている。

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■再び訪れたくなる「水木しげるロード」

境港へは、以前建築雑誌で話題になった高松伸設計のフェリーターミナル前に着いた。雑誌で見るより、小さな建物でどこかほっとした。1階はチケット売り場、観光案内所などがあり、2階には、境港市が運営するギャラリースペース、3階には、温浴施設もあるようで、ちょうどよいスケール感を持った施設だった。この建物とJR境線の駅との間を抜けると、ゲゲゲの鬼太郎たちが待ち受けてくれた。

先週行われた「スマホは都市環境デザインを変わるか?」というテーマのJUDI関西フォーラムで勉強したばかりのインスタを早速に起動。インスタ映えするアングルを探して、シャッターを切りまくった。水木しげるロードリニューアルには、多くのJUDIメンバーの方々が関わっただけに、大いに期待をしていた。さすがに来訪者をワクワクさせる力を持った場所である。加えて、本日のご案内をして頂いた境港市役所の灘さんは、追い込み作業をしている職人さんたちや地元の商店街のお母さんたちと親しく会話しながら、隅々まで熱心に説明して頂いた。

まちづくりの成功に欠かせない、「地元の熱い思い」「他のまちとの差別化」「マーケティングの視点」をコーディネートし、それらを一つの形にして行く「デザイン力」を目の当たりにして、大きな刺激を頂いた。174体の妖怪ブロンズ像を配置し、道端では妖怪に着ぐるみに出会う。そして、大阪への帰路は、JRで境港駅から鬼太郎列車に乗ると、米子までの15の駅名にそれぞれに、別名で鬼太郎駅、一反木綿駅、傘化け駅・・・と見るだけでも楽しい仕掛けがあり、余韻を楽しませてくれた。

水木しげるロード内の非日常空間に加えて、広域に連携したホスピタリティーの仕掛けが、年間200万人以上の観光客を引き寄せる魅力だと感じた。7月14日のリニューアルオープンの成功と継続的な賑わいを心から願っています。必ず、また訪れてみたいと思います。

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■おわりに

初日、松江は大雨の中まち歩きだった。案内していただいた地元の方に言わせると、この程度はちょっとした雨と言うらしい。まちの気候風土、そこに育まれる人々の歴史文化、どんなに交通網が整備され、グローバル化、AI時代が到来しても、「人」という生物は、その地域の自然、人と人が関わりを持ちながら生きている。

境港ではこのプロジェクトの経緯を聞いて、地元、行政、専門家すべての関係者人々の熱意がまちの活気を生み出す原動力であることを実感した。

今回、このような刺激的で有意義な企画に、ご尽力頂いた松江、境港の方々はじめ、ご一緒できたJUDIメンバーの方々へ心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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