2年ぶりに娘?と再会

  • 2012.10.17 Wednesday
  • 13:35
 昨日、10月15日、国立国際美術館のエルグレコ展の内覧会に行ってきました。50点あまりの大作が展示されていて、とても見ごたえありました。また、同時に開催中の宮永愛子展、ナフタリンを使った時間とともに移り行く現代アートも見る人に多くの思いを抱かせる素晴らしい作品だと思います。間違いなくアートは、人に感動を与えます。建築もそうありたいといつも思っています。


私にとって国美は特別で、いつ訪れても、感動をくれます。それは、1995年から完成の2004年まで9年あまり、私のライフワークとも言えるプロジェクトでした。そして、開館後も行くたびに元気をくれます。今日も、2年ぶりに会う娘?と対話するかのように、たくさん話してきました。自分の携わった建築が、多くの人でにぎわい、活動している姿を見るのが一番嬉しいときです。

皆さん、エルグレコ展、宮永愛子展、そして、国美の建築ツアーに是非お出かけください。
PS:今更ですが、少し国美建築の仕掛けについて
1、モニュメントがガラスのアトリウムを貫通するところ、パイプが1Mほど動くことを前提に苦労しました。雨をもらさないディテール。
2−ステンレスモニュメントは原則清掃不要! 光触媒塗装をしているので雨が降るたびに親水性の効果を利用して汚れを一緒に流して行きます。(モニュメント工事(2002年)から10年近く経っているはずですが、まだまだ効果は持続しているようです。よかった!
3−各階トイレの内装時間あればB1階からB2階、B3階すべて見て比較してみてください。地下へ行くほど、明るい壁(白いろ大理石)を増やしました。分かってもらえてら嬉しい!グリーンの大理石の目を合わせるのにも苦労しました。

チケットレセプションの時計、屋外のベンチ。。。語れば、たくさんのこだわり???思いありますが、何より、多くの人で賑わって親しまれている姿が一番でした。












人と自然の博物館 20年アニバーサリー おめでとう

  • 2012.10.15 Monday
  • 08:59
 
10月13日 兵庫県立人と自然の博物館開館20周年記念事業の式典にご招待いただきいってきました。人博とは、2006年、2007年と新館建設基本構想の策定委員として、関わらせて頂いたことで、今回、光栄にも招待いただきました。秋篠宮殿下のご臨席もあり、セキュリティーチェックや開始の1時間前には入場するという時間厳守など主催者の方々の緊張も伝わってきましたが、その待ち時間に、私の後ろの席の方々(おそらく人掃ボランティア研究員)が、ここは、日本で一番すばらしい博物館だよね。と話しているのが印象的だった。20年、一般の方からこんなコメントが出てくる公共施設ってすばらしい。おせいじ抜きに、私も人博に行くとなぜか気持ちがいい。ひと博の研究員の方々とお話しすると元気をもらえる。

そして、この日のシンポジウムで印象に残ったコメント。「人と自然」人は自然の一部であるという考えは日本文化の中では理解されやすいが欧米文化の中では、自然VS人という考え方になる。私もボストン滞在中に環境の議論をする中で同じような印象をもった。

人類は自然環境の一部であるという考えを持った日本人が世界の環境をリードするべきとの館長のコメントに大賛成です。

また、その実践をAct Locally Think Globally の基で進めてゆくこと。このコメントにも大いに共感しました。

そして、基本構想の中で提案されていた、「演示」を着実に進めて、魅せる収蔵庫トライアルや新たにデザインされた移動博物館車などを実現させておられるポジティブな活動に触れることができ、今回も元気をもらいました。ありがとうございます。

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