木製建具工場見学へ行って来ました

  • 2017.06.21 Wednesday
  • 10:27

先週の土曜日、現在進行中であるRhouseプロジェクトで使用している建具を視察する為、
奈良県にある木製建具工場へ見学に行って来ました。
今まで完成品しか見たことが無かったので、自分が普段図面に書いている建具が、
実際にはどのような人達が、どのような方法で製作されているのかを知る貴重な機会でした。

 

見学していて初めて知ったのですが、接着剤などによる建具の反りを軽減する為、
木製フラッシュ戸には枠の間にハニカム構造のダンボールが敷き詰められているそうです。
(完成品がハニカム入りか否かは持ち上げてみると重さで判別出来るようです)

また建具の上端と下端には空気抜きの為のスリットが入れられていました。
これも反り防止に大変有効との事です。

 

機能性や価格を考えると、既製品の建具にも
最近はデザインも洗練された商品が沢山販売されていますが、
やはり特注品には既製品には無い趣があり、コストや機能、デザインのバランスを考えながら
既製品と特注品を上手く使いこなし、クライアントにとって最善の提案をすることが
私達のやるべきことだと改めて感じました。

 

建具工場に限った事では無いですが、製作過程にて骨組みの組み立ては人の手で行い、
オレフィンシートの貼り付けや建具のカット等は、

入力のみ人が行い、後は機械が全て作業してくれる。
といったように人と機械が協力し合って、作業の効率化が図られていました。
AIの進化が著しい今、全て機械でまかなえてしまえる日も、

そう遠くないのでは無いかと感じましたが、
個人的には人の手の加わった物は、何とも言えぬ温かみがあると思っているので、
全工程機械製作化が可能になったとしても、ハンドメイドの文化は無くならないと思っています。

 

色々な事を考えさせて貰える素晴らしい機会でした
忙しい中、笑顔で作業風景を見学させて下さった工場の方々、本当にありがとうございました。

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