滋賀労働庁舎 祝竣工!

  • 2017.07.11 Tuesday
  • 12:17

のプロジェクトは、HTA設立3年目の大型プロジェクトで、当時、西区京町堀で
ご近所だった大建設計さんと設計JVで国土交通省近畿整備局の公募型プロポーザ
ルに参加、選定されたプロジェクトです。

 

私たちは、働くことの意義を「人と社会のつながりをつく
りだす営み」であると捉え、「労働」の本質から、本庁舎(建築)のあるべき姿
を模索し、いくつもの模型を創り、議論を重ねました。

そして、労働に関する何らかの課題を抱えて訪れる人々を受け止める施設として、
働く喜びや意義を享受し、人々が訪れることで、元気になる、人の目線大切にし
た、訪れやすく、開かれた「まちかど庁舎」を創り出す計画を通常の設計図に加
えてDDデザインデベロップメントという図面で表現しました。

これは、いくつものスタディー模型やスケッチにより、発注者、設計者、関係者
がビジュアルにわかりやすく課題点とデザインの目標を共有し、詳細にわたって、
デザイン意図を正確に伝えることできるものです。

ところが、実施設計も終え、着工間際の2008年、政権交代による公共施設の
「いわゆる仕分け」にて工事着工が中断してしまいます。
2014年改めて工事発注するにあたって、規模や機能を変えず、工事の総額も
ほぼ据え置くことを条件に、物価上昇分のVEをお目標に第2回目の設計が始まり
ました。

 

外装では、琵琶湖の水面をイメージした特注色のリブタイルの吹付への変更や、石張り、パーゴラ、屋上目隠しなどを、
VE(バリーエンジニアリング)することで、工事費を抑え
る計画とし、元設計でDD(デザインデベロップメント)図において詳細にデザイ
ンコンセプトを意思表示したことで、ほとんどの発注者側の関係者が一新された
中びおいても、意思疎通もスムーズに行うことができ、7年間のブランクによる
弊害よりも、「労働」や「まち」に対する基本コンセプトをより新たな形で表現
できたと自負している。

 

 

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プロポから10年、近畿整備局さんの主催の引き渡し前の見学会に当時の設計メン
バーも集まり、竣工にそれぞれの思いを馳せた時間でした。

元設計の時、熱い思いと粘りで、設計を携わってくれたスタッフの皆さん、そし
て、同じ思いでコラボレーション頂いた大建設計の皆さん、第2回設計でご尽力
いただいた設計、施工の皆さん、発注者として多大な理解と公共建築のあり方を
指導して頂いた整備局の方々、ありがとうございました。


この庁舎の完成には、10年という年月が物語るように本当に多くの方々の「思い」
が詰まっています。

この秋から、運用が開始されるとのことです。昨今話題の「働き方改革」が示唆
するように、「働くこと」=「人も企業も元気になること」
が感じられる公共施設として、永く人々に親しみまれることを願ってます。

皆さん、近くに行かれた折には、是非ご覧ください

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