頭の活性化中(大阪市立大学大学院都市経営研究科にて)

  • 2018.06.17 Sunday
  • 20:28

今年4月から、社会人大学院(市大都市経営研究科博士課程)に通っています。
毎週、木金の6時半から、土曜日は9時半から終日、場所は、大阪第2ビル6階なので、

事務所からは20分ほどで着きますが,当初は、続くのかな?と自分自身でも半信半疑でしたが、2か月が過ぎました。
案外、ハマっています。
まづ、同級生がユニーク。コースは4つあり、私は、都市政策・地域経営コース、
他に都市ビジネス、都市行政、医療・福祉イノベーションの4コースがあり、各
コース20名ほど、合わせて7,80名だと思いますが、学生と言っても、行政、大企業の
部長クラスから議員さん、大学講師、会社経営者、多国籍に、年齢層も同世代の
方も多く大人、異業種交流会の様相です。

特に、毎週金曜日は、各業界、行政のキーパーソンを全国から招いて、講義いた
だき、その後議論します。夜9時半までの講義時間一杯まで、毎回質問づめ。それから、懇親会。

ここの所、毎週金曜日の夜は帰宅は0時を回ってますが(苦笑・・・)、
それでも土曜の朝一講義は満席状態。クラスメートのすごさに引っ張られ、有意
義な時間を過ごしています。


これまた、講義も私にとっては、興味深い話ばかり。特に、「都市経営」という
視点からなので、経済学、経営者として事業戦略、法律、まちづくり・・・すぐ
に役立つことばかりです。

すこし長くなりますが、自分の復習も含めて、先週末の授業の概要です。
木曜日は、弁護士女史先生に自治体法務の授業、日本国憲法から始まり、先週は
情報開示の判例など、今まで、建築基準法以外見たことのない、法律、裁判記録
に大きな刺激を受けてます。

先週のまちづくり概論は、元大阪市の局長さん、日本の人口減少社会へ進む現状
を大阪のデーターを交えながら、リアルに分析した上で、非常にポジティブな意
見「人口減少により経済(GDP)成長が鈍るわけではない。かえって、ここにビ
ジネスチャンスがある。そのカギはイノベーション」とのこと。確かに少子高齢
化問題、つい、ネガティブに考えて仕舞がちですが、事実をしっかり受け止めて、
ポジティブな視点で取り組めるのでは。と非常に大きな勇気と元気をもらいまし
た。

今週金曜は、電通の局長保補のかた、「若年層のTV離れ、視聴率が、広告料を決
める。というTV業界の厳しさを垣間見ることができました。思わず、テレビコマー
シャルの見方が変わったような気がします。

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土曜日は、5コマ フルです。先週は、初めて金曜飲み会がなかったので、まだ、
体力ありました。
ミクロ経済学)需要と供給のバランス、そこに行政などが介入した場合、関税な
どとの関係。経済の基礎を学ぶことで、自社の経営のヒントが出てきそうです。

公共経営論)武雄図書館蔦谷図書館問題を取り上げ、行政改革のあり方をベース
に、市民の視点、行政の視点、大きな社会の視点・・・などなど、ワークショッ
プ形式で、議論する。高度で楽しい時間でした。

都市文化政策)文化政策の現状、中川モデルをベースに、静岡県、滋賀の事例を
取り上げ、文化政策も社会的意義をあらためて感じました。
また、先日是枝監督が「公権力とは潔く距離を保つ」カンヌ最高賞、文科相の祝
辞退」の記事について、議論。ナチス時代、日本も戦前には、芸術が国家権力に
加担した事実があること、ドイツでは、芸術に国の補助があっても、芸術の自由、
権利はしっかりと守られている。日本では、補助金をもらうとどうしても、忖度
が働いているので?など、旬の話題が印象的でした。

まちづくり、都市経営論では、今週は、地域創造のための観光マネージメントに
ついて。五条かげろう座、からほり町アート、福島聖天通り商店街、高槻ジャズ、
天満音楽祭・・・など、関西での事例を話題に、今後のまちづくりへのヒントが
気付きがたくさんあった時間でした。

というように、お得感満載の週末でした。
また、ダイジェスト版報告します。お楽しみ頂ければ嬉しいです。

最後に、この大学院通いを支えてくれている、スタッフはじめ関係者の方々、家
族に感謝です!ありがとうございます。

 

ちなみに、公開講座もやっています。ご興味ある方はどうぞ。

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都市環境デザイン会議(JUDI) 北前船プロジェクト in 松江&境港

  • 2018.06.11 Monday
  • 14:07

JUGEMテーマ:ニュース

2018年 5月18日(金)〜19日(土)、今年の北前船プロジェクトJUDI押しかけ理事会は、松江駅前2時集合とのことで、大阪からのアクセスを探してみると、岡山まで新幹線でJRを乗り継いで行くルートと大阪から直通バスで向かうルートが最短で、どちらも4時間程度。行きはバスでのアクセスを試みた。金曜日の朝便とあって、乗客はまばらで10人程度。北前船の時代、多くの物資が大阪に運ばれ、多くの人や文化が交流したはずである。現在の松江と大阪の文化や人の距離感は、果たして近づいたのだろうか?等々、思いながら20年ぶりの松江と境港のまち歩きに期待を膨らませて訪れた。

 

 

■東洋のヴェニス松江から学ぶこと

今回の企画のタイトルは、「東洋のヴェニス・斐伊川沿い地域を考える」と題された今回のJUDI北前船プロジェクト。大阪も大大坂(だいおおさか)時代は、水都大阪と言われ、今は、水辺の賑わい再生計画が進行中である。松江から学ぶことはないかと思いながら、まち歩きの前に、斐伊川、大橋川の治水の歴史、現在の活動を大橋川コミュニティーセンターにて模型やパネルと一緒に説明を頂いた。大いに学ぶところはとしては、これらの事業を国、県、市が一体となって進めているとのことだと思う。また、改修堤防のかさ上げ高さが、1m程度で済むとのこと。東日本大震災以来、「堤防」と聞くと、水辺景観がなくなるのではと懸念してしまうが、松江の水景の良い所である水面の近さが維持できるようで、今後も東洋のヴェニスに例えられ続けるのではと思う。

堀川めぐりの乗り合い船は、その水面の近さ、乗り降り自由一日乗船券が1230円、屋根付、冬季にはこたつ付、船頭の案内付で、観光客に人気とか。このお得感は、大阪も取り入れるべきかもと感じた。今回はたった半日の滞在、しかも雨模様で、特に川沿いの景観や遊歩道を歩くことができなかったが、次回の松江視察では、より大阪の水辺再生に生かせるヒントや交流が生まれることを楽しみにしている。

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■再び訪れたくなる「水木しげるロード」

境港へは、以前建築雑誌で話題になった高松伸設計のフェリーターミナル前に着いた。雑誌で見るより、小さな建物でどこかほっとした。1階はチケット売り場、観光案内所などがあり、2階には、境港市が運営するギャラリースペース、3階には、温浴施設もあるようで、ちょうどよいスケール感を持った施設だった。この建物とJR境線の駅との間を抜けると、ゲゲゲの鬼太郎たちが待ち受けてくれた。

先週行われた「スマホは都市環境デザインを変わるか?」というテーマのJUDI関西フォーラムで勉強したばかりのインスタを早速に起動。インスタ映えするアングルを探して、シャッターを切りまくった。水木しげるロードリニューアルには、多くのJUDIメンバーの方々が関わっただけに、大いに期待をしていた。さすがに来訪者をワクワクさせる力を持った場所である。加えて、本日のご案内をして頂いた境港市役所の灘さんは、追い込み作業をしている職人さんたちや地元の商店街のお母さんたちと親しく会話しながら、隅々まで熱心に説明して頂いた。

まちづくりの成功に欠かせない、「地元の熱い思い」「他のまちとの差別化」「マーケティングの視点」をコーディネートし、それらを一つの形にして行く「デザイン力」を目の当たりにして、大きな刺激を頂いた。174体の妖怪ブロンズ像を配置し、道端では妖怪に着ぐるみに出会う。そして、大阪への帰路は、JRで境港駅から鬼太郎列車に乗ると、米子までの15の駅名にそれぞれに、別名で鬼太郎駅、一反木綿駅、傘化け駅・・・と見るだけでも楽しい仕掛けがあり、余韻を楽しませてくれた。

水木しげるロード内の非日常空間に加えて、広域に連携したホスピタリティーの仕掛けが、年間200万人以上の観光客を引き寄せる魅力だと感じた。7月14日のリニューアルオープンの成功と継続的な賑わいを心から願っています。必ず、また訪れてみたいと思います。

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■おわりに

初日、松江は大雨の中まち歩きだった。案内していただいた地元の方に言わせると、この程度はちょっとした雨と言うらしい。まちの気候風土、そこに育まれる人々の歴史文化、どんなに交通網が整備され、グローバル化、AI時代が到来しても、「人」という生物は、その地域の自然、人と人が関わりを持ちながら生きている。

境港ではこのプロジェクトの経緯を聞いて、地元、行政、専門家すべての関係者人々の熱意がまちの活気を生み出す原動力であることを実感した。

今回、このような刺激的で有意義な企画に、ご尽力頂いた松江、境港の方々はじめ、ご一緒できたJUDIメンバーの方々へ心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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